終戦間も無い1950年、名古屋の地において、初代大隈孝一理事長のもと、
「早熟な大人になる勿れ」、「作る成果よりプロセスを尊べ」というテーマを掲げ、
「明るい豊かな社会」の実現を目指し23名の青年が立ち上がり、名古屋青年会議所を設立しました。
我が国の再建はその経済の自立を達成する事によつてのみ始めて為し得られるが、その為には今後猶ほ幾多の障害と苦難に満ちた茨の道が横たはつてゐます。我々青年はこれらの障害を乗越へ、茨の道をひるむことなく、前進し、青年のみ与へられてゐる意気と情熱とを以てこの課題を考究すると共に、自らの知性と徳性の錬磨に努力し、更には又、既に世界各国の青年会議所を連繋するものとして設立せられてゐる国際青年会議所を通じて我々青年のこだわりなき広き友情の力に依拠し、青年の立場より国際経済と密接に連繋することによつて、日本経済の自立と言ふ重且大なる問題の解決をはかるべきであると考へるのであります。
東京、大阪と並んで、我が国経済の一中心を為してゐる中京の地には、昭和十年既にわが国最初の青年経済人の集まりである「名古屋ジユニアー・チエンバー・オブ・コマース」が設立せられたのでありますが、現在ではその会員の大半は年齢も超過し、同会は「若葉会」として発展的解消を遂げましたので、今回新たに当地区の如上の趣旨に賛同する青年経済人を結集して「名古屋青年会議所」を設立し、日本経済の正しき発展と世界平和の実現にいささかなりとも寄与する処あらんと企図するものであります。
昭和二十五年八月
理事長とは名古屋青年会議所の全ての会員のリーダーとなる役職です。任期は1年で、その1年の活動方針であり、ビジョンとなる理事長所信をしたため、理事長の考える方針の元で名古屋青年会議所は毎年全力を挙げて活動に邁進しております。
第74年度 理事長 安井 琢磨
(ジャパンレンタカー株式会社取締役)
第73年度 理事長 竹腰 正見
(学校法人福寿学園 副理事長)
第72年度 理事長 高橋 雅大
(株式会社 若鯱家 取締役副社長)
第71年度 理事長 寺田 拓也
(有限会社 虎子 代表取締役)
第70年度以前の理事長紹介は
「公益社団法人 名古屋青年会議所 設立70周年記念誌」をご参照ください。