2011年の東日本大震災をきっかけに、さらに注目を浴びることになりました。
その後、2020年の新型コロナウイルス感染症の急拡大を受け、BCP策定の意義が改めて認識されています。
自然災害・テロ・システム障害・情報漏えい・感染症の流行など、不測の事態が発生した際には、
事業の一部又は全部を停止しなければならない時に対応をしていく必要があります。
BCPを策定していた企業の例として、本田技研工業株式会社熊本製作所は、
熊本地震によって施設全般に被害を受け、翌日から生産を停止しました。
その後、1〜2週間で被害の状況を把握し、迅速に各ラインの復旧計画がたてられました。
BCP計画通り、生産ラインの優先順位に従って復旧していき、5ヶ月後に完全復旧することができました。
BCP(事業継続計画)とは、企業が自然災害、大火災などの緊急事態に遭遇した場合において、
事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、
平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。
緊急事態は突然発生します。有効な手を打つことができなければ中小企業は、
経営基盤の脆弱なことがあるため、廃業に追い込まれるおそれがあります。
また、事業を縮小し従業員を解雇しなければならない状況も考えられます。
緊急時に倒産や事業縮小を余儀なくされないためには、平常時からBCPを周到に準備しておき、
緊急時に事業の継続・早期復旧を図ることが重要となります。
こうした企業は、顧客の信用を維持し、市場関係者から高い評価を受けることとなり、
株主にとって企業価値の維持・向上につながるのです。
BCP対策の目的には、3つが挙げられます。
緊急時に企業が早期復旧に向けて速やかに対応できることを目的としています。
BCP対策によって、企業は緊急時でも倒産や事業の縮小の可能性を下げることが可能です。
あらかじめ緊急時の対応を決めておけば、迷ったり、誤った行動を取ったりする事も防げるでしょう。
逆に、計画が曖昧な場合、復旧への時間がかかり、さらに損害が拡大するパターンも考えられます。
BCP策定の過程で、どの事業を優先して復旧するか話し合うことで、改めて重要業務が可視化できます。
根幹となる事業や、それに対して重要度の低い業務などを洗い出せるので、
企業が経営戦略を見直す上でもBCPの策定は役立ちます。
BCP対策をすることは、企業のイメージアップ効果にもつながります。
緊急事態でも安定して経営できること、不足の事態に対応できることが、
ビジネスパートナーとしての信頼性を高めるからです。
皆様は発災時の対応優先順位はつけていますか?
BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)は、
企業が災害に遭遇した場合において、企業の損害を最小限にとどめつつ、
中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、
平常時や緊急時における事業継続のための方法、
手段などを取り決めておく計画のことです。
災害時、企業としては可能な限りの事業継続が必要です。
事業継続は、信頼を維持し、倒産から企業やを守ります。
また、会社を守ることは、従業員を守ることにも繋がります。
あの時やっておけばよかったではもう遅いのです。
JCI名古屋では、企業が簡易にBCP計画を導入できるように、
これだけはやっておいて欲しい!という内容をまとめました。
簡易BCP計画のテンプレートをダウンロードして、
是非、御社のBCP計画にお役立て下さい。
地域ごとに想定される災害に関しましては、
名古屋市の地区防災カルテをご確認の上ご記載下さい。
フォームに必要情報を入力することで、
簡易BCP計画を制作することができます。
制作したBCP計画はpdfでダウンロード出来ます。